⭐【事務局向け】キャリアアップ研修・処遇改善Q&A(完全版)
◆ Q1.キャリアアップ研修はいつ開始された?
平成29年度(2017年)から開始された制度です。
日本ウェルフェアサービス協会では、2017年から対面で研修を実施しています。
◆ Q2.受講しないとどうなる?
園が「処遇改善等加算Ⅱ」を受け取れなくなる可能性があります。
対象職員は必ず受講が必要です。
◆ Q3.どれくらい受講する必要がある?
分野ごとに 15時間 が必須です。
◆ Q4.研修の分野は?
代表的な7分野:
乳児保育
幼児教育
障害児保育
食育・アレルギー
保健衛生・安全
マネジメント
保育実践
当協会はすべての分野を提供できます。
◆ Q5.オンデマンド研修は認められる?
令和7年度から正式に認められます。
必要条件は:
15時間の視聴ログ
レポート提出
当協会は2019年から完全対応しています。
◆ Q6.自治体や園が研修を求める理由は?
職員の質を上げるため
処遇改善等加算Ⅱを適切に申請するため
◆ Q7.研修の目的は?
新人〜中堅まで保育の質を上げること。
特にリーダー・主任候補には必須。
◆ Q8.保育士不足に関係がある?
あります。
研修を受けた職員は満足度と定着率が上がり、離職防止につながります。
◆ Q9.研修のメリットは?
保育スキル向上
園全体の質向上
離職防止
処遇改善Ⅱの確保
キャリア形成につながる
◆ Q10.誰が受講すべき?
リーダー・中堅・副主任・主任など。
自治体の判断で対象を広げるケースもあります。
◆ Q11.15時間を減らせる?
できません。
厚労省の規定で「15時間」が必須です。
◆ Q12.オンラインは対面と同扱い?
令和7年度から正式に同扱いとなります。
当協会はすべて対応済。
◆ Q13.修了証はPDFで提出できる?
できます。
令和7年度からPDF提出が標準化されています。
◆ Q14.分野名は全国で統一される?
はい。
令和7年度から全国統一表記となります。
◆ Q15.古い修了証は使える?
令和4〜6年度の修了証は不備扱いの可能性があります。
令和7年度版を提出してください。
◆ Q16.レポート提出が必要な理由は?
厚労省が「学習内容の定着確認」を必須条件にしているためです。
◆ Q17.急ぎの場合、すぐ修了できる?
オンデマンドなので、最短当日中に修了が可能です。
(15時間視聴+レポートが必要)
◆ Q18.自治体ごとに提出方法は違う?
多少違いますが、令和7年度からPDF提出が標準となります。
当協会の修了証は全国対応です。
◆ Q19.研修を受けると給料は上がる?
園の運用によりますが、区分2・3の対象者は給与UPにつながることが多いです。
◆ Q20.日本ウェルフェアサービス協会の強みは?
全国最速(2019年〜)オンライン導入
15時間オンデマンド+レポートの形式が令和7年度基準と完全一致
修了証即時PDF発行
全国8,000名以上の受講実績
全分野対応・提出不備ゼロ
令和7年度からオンデマンドが正式に認められたため、忙しい方ほどオンライン研修が便利です。
日本ウェルフェアサービス協会は、申し込んだその日から視聴開始できるため、園から急に「この研修が必要」と言われた場合にも対応できます。
【追加Q&A:事務局が答えられるべき内容まとめ】
■ ① 区分1・2・3の違いをもっと簡単に教えて
令和7年度の変更点3つ(最重要)
覚え方
区分1=制度の仕組み / 区分2=全体の給料 / 区分3=リーダーの給料と覚えると事務局は混乱しません。
A:3つの「お金の使い道」の違いです。
| 区分 | 内容 | 誰に関連? |
| 区分1(基礎分) | 経験年数に応じた昇給・キャリアパスの整備 | 全員 |
| 区分2(賃金改善分) | 職員全体の給料アップ(ベースアップ) | 全員 |
| 区分3(質の向上分) | 副主任・リーダーなど中堅向けの手当 | 中堅・リーダー層 |
説明ポイント:
- 区分1 = 仕組み
- 区分2 = 全体の給料
- 区分3 = リーダー層の給料
と覚えると事務局は混乱しません。
■ ② 令和7年度から何が一番変わったの?
A:園も職員も手続きがシンプルになります。ポイントは3つです。
- 加算Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ → すべて一本化
- オンデマンド研修も正式に認められた(ウェルフェア方式が標準化)
- 提出書類がPDFでOKに
これまで紙だけの自治体が多かったところに、令和7年度からはPDF提出を原則容認します。
ウェルフェア協会の「即時PDF発行」が最大の強みになります。
■ ③ 園はキャリアパス要件を満たさないとどうなるの?
A:区分1(基礎分)が減額されます。
ただし、令和7年度は「経過措置」として1年間だけ減額が軽くなる猶予があります。
■ ④ キャリアパス要件って難しいの?
A:園が「役割・給料・研修計画」を紙で示して職員に知らせればOKです。
必要なのは次の3つだけです。
- 職位・役割を決める(例:主任・副主任・リーダーなど)
- それぞれに応じた賃金テーブルを作る
- 研修計画(年間)と、研修後に成長を確認するフィードバックの仕組みを作る
※フィードバックとは、面談などで研修後の成長を確認する程度で十分です。
■ ⑤ 園からよく聞かれる「リーダーって何人必要?」
A:必要人数は「園の職員数 ×(1/3 と 1/5)」で決まります。
例:職員 15人 の場合
- 副主任・専門リーダー:15 × 1/3 = 5人
- 職務分野別リーダー:15 × 1/5 = 3人
※研修修了者が少ない場合は、「修了者数」で算定できる緩和があります(令和7年度の大きなポイント)。
■ ⑥ 区分3のお金は、全員に配ってもいいの?
A:いいえ。副主任・職務分野別リーダー等の「リーダー層」だけです。
ただし令和7年度からは、次のように柔軟になりました。
- 「必ず一人4万円」というルールは撤廃
- 一人あたり最大4万円の範囲で、園が自由に配分可能
- 年度内に研修修了予定の職員にも対象を広げられる
■ ⑦ 新しい園に移ったら、処遇改善はどうなる?
A:新しい園が申請しない限り、処遇改善はつきません。
ポイント:
- 処遇改善は「園が申請する制度」です。
- 職員自身が勝手に持ち運ぶことはできません。
- 修了証は「条件を満たした証明」であり、お金そのものではありません。
- お金は園に紐づいています。
■ ⑧ 前の園が私の修了証を勝手に使うことはある?
A:使えません。
修了証の提出は、職員本人からの提供が前提です。
園が本人の了承なく修了証を使用することはできません。
■ ⑨ 園ごとの配分が違うのは不公平では?
A:処遇改善は「園が決める手当」なので差は出ます。
理由:
- 処遇改善は「公定価格(国)」→「園」→「職員」へ渡される、園裁量の補助金であること
- 園の財務状況・職員構成・人事設計によって配分が変わること
- 国は園に対して「見える化(透明性)」を義務づけ、不正や偏りを防いでいること
そのため、「園内できちんと説明する義務」は園にあります。
■ ⑩ 新人(1年目)でも研修は受けて良いの?
A:はい。誰でも受講できます。
ただし、区分3(リーダー向け手当)の対象になるには
- 経験年数3年 または 7年
- 必要な分野の研修修了
などの条件があるため、新人は対象外であることが多いです。
■ ⑪ オンデマンド研修は正式に認められていますか?
A:はい。令和7年度から正式に国の通知で明記されました。
条件は次の2つです。
- 15時間分の視聴ログが残っていること
- レポート提出があること
ウェルフェア協会の「オンデマンド15時間+レポート提出」の方式は、この要件に完全一致しています。
■ ⑫ 修了証は紙じゃないとだめ?
A:令和7年度からPDFが正式に認められます。
国の資料にも「PDF提出OK・DX推進」と明記されており、
ウェルフェア協会の「即時PDF発行」は園にとって大きなメリットになります。
▼ さらに深掘りQ&A(事務局が迷いやすい部分)
■ ⑬ 園がキャリアパス要件を満たしていないと言われたら?
A:区分1の加算が減額されるだけで、研修自体は受講して構いません。
園への案内ポイント:
- 実害:加算(=園が受け取るお金)が減る。
- 職員:研修や修了証の有効性には影響しない。
■ ⑭ 園が処遇改善をちゃんと配っているか、職員はどう確認?
A:給与明細の「処遇改善手当」「ベースアップ」欄で確認できます。
国は園に対して「見える化(職員への説明と明細での表示)」を義務づけています。
透明性がない園は、自治体から改善指導の対象となります。
■ ⑮ 園は処遇改善を基本給に入れる必要がありますか?
A:区分2と区分3の合計額の「1/2 以上」を、基本給または毎月の固定手当として支給する必要があります。
残りの分は、ボーナスやその他の手当として支給しても構いません。
■ ⑯ 年度途中で研修修了が増えても加算額は増えますか?
A:増えません。加算額は、毎年度「4月1日時点の人数」で固定されます。
途中で修了者が増えても、その年度の加算額は変わらないため、
次年度以降の申請で反映されるイメージです。
【まとめ(事務局向け)】
- 令和7年度から処遇改善は仕組みが整理され、完全に簡素化・一本化される。
- ウェルフェア協会のオンデマンド方式は、国の正式基準と完全一致している。
- 修了証PDFがそのまま提出できるため、園側の事務負担が大幅に軽くなる。
- このQ&Aページがあれば、事務局は園・保育士さんからの質問に一通り対応できる。