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【園長先生・施設長向け】

2025年度 保育士処遇改善の実務対応ガイド

経営情報の見える化・加算一本化・研修体制を
「園としてどう整理すればよいか」をまとめています。

本ページの位置づけ
本ページは、国の通知や制度整理をもとに、
園長先生が制度の全体像を理解しやすくするための整理資料です。

最終的な研修要件・加算算定・提出方法は、
必ず各自治体の実施要項・通知をご確認ください。

① 経営情報の見える化 ● 必須公開期限:事業年度終了後5か月以内(例:3月末決算→8月末頃)

事業年度終了後、おおむね5か月以内
「ここdeサーチ」への情報公開が求められています。

  • モデル給与(経験年数別・役職別の標準例)
  • 人件費比率(人件費 ÷ 総収入)
  • 職員配置状況(人数・資格)
  • 処遇改善の取り組み概要
  • 財務諸表(貸借対照表・損益計算書)

※公開範囲や様式は自治体ごとに異なります。

② 処遇改善等加算の一本化への実務対応

2025年度から、処遇改善等加算は
3つの区分に整理されています。

  • 区分① 基礎分:キャリアパス構築・職場環境改善
  • 区分② 賃金改善分:全職員の賃金改善
  • 区分③ 質の向上分:スキル・経験に応じた配分
ポイント
「月額4万円を1人以上配分する」という整理が見直され、
園ごとに配分方法を検討しやすくなっています。

③ 2026年度以降を見据えた研修体制の考え方

重要な考え方
専門性の高い役割を担う職員について、
複数分野の研修修了を重視する方向性が示されています。

これは国の制度整理上の考え方であり、
必須要件ではありません。
具体的な分野数・研修時間・対象職員は、
必ず各自治体の実施要項をご確認ください。

年度研修整理の目安主な対象
2024年度1分野(15時間)職務分野別リーダー 等
2025年度2分野(30時間)若手・中堅層
2026年度以降複数分野を重視副主任・専門リーダー 等
まとめ
本ページは、
「自治体に確認する前に、園内で整理するためのガイド」です。
制度理解のたたき台としてご活用ください。

 

園長先生からのよくある質問

Q.経営情報の見える化で、どこまで詳細を公開する必要がありますか?

モデル給与(標準的な給与例)、人件費比率、職員配置、処遇改善の取り組み内容が必須です。 個人が特定できる情報(個別の給与額)は不要です。 「ここdeサーチ」のフォーマットに沿って入力すれば問題ありません。

Q.園単位での研修申込は何名から可能ですか?

1名様から対応可能です。 個人での申込と同じフォームをご利用いただけます。 5名以上で法人一括振込をご希望の場合は、専用の振込フォームをご用意しております。

Q.定期昇給相当額とは何ですか?どう計算すればいいですか?

就業規則や給与規程で定められた「自動的な昇給分」のことです。 例えば「基本給の2%を毎年昇給」と規定がある場合、その金額が定期昇給相当額です。 この金額を明確にすることで、加算による改善額との区別ができます。 計算方法は社会保険労務士への相談をお勧めします。


Q.加算の配分方法を変更する場合、職員の同意は必要ですか?

配分方法の変更で不利益が生じる場合は労使合意が必要です。 例えば「月額4万円から3万円に減額」などは同意が必須です。 逆に「柔軟な配分で対象者を増やす」など、職員全体に有利な変更であれば、 丁寧な説明で対応可能です。

Q.2026年度から研修は全国一律で義務化されるのですか?

国として一律の「義務化」を明示しているわけではありません。 ただし、2026年度以降を見据え、専門性の高い役割を担う職員について、 複数分野の研修修了を重視する方向性が示されています。 実際の必須要件や対象職員は、各自治体の実施要項・通知に基づいて判断されます。

Q.副主任保育士は、必ずマネジメント研修を受けなければなりませんか?

令和7年度時点では、マネジメント研修は経過措置として 必須としていない自治体も多く見られます。 一方で、令和8年度以降を見据え、 園運営を支える役割としてマネジメント研修の位置づけを確認する動きがあります。 必須かどうかは、必ず各自治体の実施要項をご確認ください。

Q.研修を受けていない職員は、すぐに加算対象外になりますか?

直ちに加算対象外になるわけではありません。 ただし、年度末時点での研修修了状況や配置状況によっては、 加算算定に影響する可能性があります。 そのため、年度途中からでも計画的に受講状況を整理しておくことが重要です。

Q.国の資料と自治体の要件が異なる場合、どちらを優先すべきですか?

最終的な判断は、各自治体が公表する実施要項・通知が最優先となります。 本ページの内容は、制度理解と園内整理のための一般的な整理としてご活用ください。

 
 

園長向け
確認が一度で済む整理のコツ

園長が自治体に確認するときのチェックリスト

(☎をかける前に・メールを送る前に)

※ これを整理してから確認すれば、一往復で終わる内容です。

 
① まず園内で整理すること
ここが揃うと確認が一発で通ります
  • 園の種別
    (認可保育所/認定こども園/小規模保育事業 等)
  • 対象職員の役職・立場
    (副主任/職務分野別リーダー/若手リーダー 等)
  • 対象職員の配置状況
    (常勤・非常勤/実際の業務内容)
  • 受講済み研修
    (分野名・修了時間・修了証の有無)
  • 未受講研修
    (今年度中に受講予定か/来年度に回すか)
 
② 自治体に確認する前提として伝える内容
先に「整理してあります」と伝えるのがコツ

確認時は、この形でまとめて伝えるとスムーズです。

  • 当園は【施設種別】です
  • 対象職員は【役職名】で【この業務】を担っています
  • 研修は【分野名・時間】を修了/未修了です
  • 処遇改善等加算の【区分③(想定)】で検討しています
 
③ 自治体に確認すべきポイント(質問はこの範囲)
質問が広いと往復が増えます
  • この役職・配置で、加算の対象として整理可能か
  • 必要な研修分野数・研修時間
  • マネジメント研修の扱い(必須/経過措置)
  • 修了証の提出方法(PDF可/原本要否)
  • 提出期限(年度内/翌年度可否)

※ 「対象になりますか?」ではなく
「この整理で問題ないか」と聞くのがコツです。

 
年度末に多いNG例(ここでつまずくと返還リスク)
事前に潰せば、問い合わせが減ります

⚠ 制度移行初年度に起こりやすいNG例一覧です。

NG①:名称だけで判断している

「ミドルリーダーだから対象だと思っていた」
「副主任と呼んでいるから大丈夫だと思った」

❌ 役職名だけでは判断されません
→ 配置・業務内容・研修修了状況が必要

NG②:研修は受けたが、修了証が提出できない

研修自体は受講している
しかし、

  • 修了証の提出方法がわからない
  • PDFが見つからない
  • 過去分の修了証が再発行できない

と言った理由で、書類上「見提出扱い」になるケースがあります。

❌ 実際には受講していても、加算算定で不利になる可能性あり

 

✔ 当協会の対応

当協会では、当協会で受講された方に限り
受講履歴・修了証の管理を一元的に行っています。

  • 当協会で過去に受講した研修履歴の確認が可能
  • 何年前の研修であっても、当協会受講分については修了証の再発行に対応
  • PDF形式で提出しやすい形でご案内

また、法人・園単位での一括管理にも対応しています。

  • 転職前であっても、当協会での受講生であれば履歴確認が可能
  • 当協会へのご連絡一つで、在籍園との受講情報の紐づけがスムーズ
  • 園の事務員様と連携し、修了証の管理・提出対応が可能

そのため、

✔ 修了証が見つからない

✔転職後に過去の研修履歴を確認したい
✔ 園側で修了証管理の手間を減らしたい

といった場合でも、年度末に慌てる必要がありません。

NG③:配分ルールが園内で説明できない

配分額の根拠が曖昧
「去年と同じだから」で処理している

❌ 経営情報の見える化で指摘されやすい

NG④:定期昇給と処遇改善を混同している

自動昇給分を加算分として算定
定期昇給相当額の整理ができていない

❌ 加算算定ミスにつながる

NG⑤:研修計画が「その場しのぎ」

年度末になって慌てて受講
分野の重複・不足が発生

❌ 次年度の加算に影響が出ることも

 
 
 
園長向け・最後の一言

処遇改善等加算は
「対象かどうかを聞く制度」ではなく、
「整理して示す制度」です。

役職・配置・研修を整理したうえで確認すれば、
自治体とのやり取りは最小限で済みます。

 

※ 自治体ごとに運用・提出様式・期限が異なる場合があります。最終判断は各自治体の実施要項・通知に基づいて行ってください。

 

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